建物の劣化は日々進行し、いかなる建物もこれを避けて通ることはできません。
建物を末永く快適に使用するためには、ある程度劣化した時点でその劣化を修復し、劣化の速度を抑えることが必要になります。
弊社では、メーカーの第3社機関の視点による建物診断を導入しています。
施工業者基準ではなく、本当に必要な施工方法を選定できるメリットがあります。
コンクリート下地中性化深度測定試験
竣工当初のコンクリートは強い「アルカリ」を有しており、その「アルカリ」が内部鉄筋を「発錆」から保護する“極めて重要な”役割を果たしています。
しかし、塗膜の劣化や下地に発生した「亀裂」等を要因として、下地内部に雨水や炭酸ガスの侵入により「アルカリ」は次第に消失し、コンクリートは表層から内部に向けて「中性化 : 中和」した状態に変化します。
それに伴い、「中性化」した範囲と建物の大切な“骨組み” である内部鉄筋が接触することにより「錆」・「腐食」~「膨張」が生じ、強度が低下すると共に、やがて周囲の被りコンクリートが広範囲に「破壊」・「脱落」する「危険な状態」にまで化してしまいます。
塗膜付着力強度測定試験
塗膜は、永年の「雨」や、「紫外線照射」、「排気ガス」等の影響を受け続けることにより、構成する「樹脂」が次第に劣化してまいります。
それに伴い、美観の低下が見られる段階を経て、“撥水機能の低下”に伴う塗膜層内や塗膜と下地の層間への雨水の侵入等により、肝心の「付着性能」までもが低下・消失する状態に化します。
そして、そのままの放置し続けることにより、最終的には「広範囲な浮き~剥離」が見られる状態にまで陥ってしまいます。